パックリとどこかしらが切れた時、正直かなり焦りますよね。
僕も一番最初見た時に、冷静さを保っていましたが、正直心の中では焦っていましたし、「あんだけ勉強して、どうしたらいいか分かってるのに、、、」と思いながら何もできていなかったのを今でも鮮明に覚えています。
ですが、2回目、3回目と経験していくうちにどんどん慣れていき、的確な対処ができるようになりました。
誰しもが最初は戸惑いますし、焦ります。
しかし、どういうことをしたらいいのか、どういう対処をしたらいいのか知っているだけで対処の仕方が大きく変わります。
焦りながらでもできることは少なからずあります。
パックリと切れたときに遭遇したときに少しでも対処できるように解説してるので、少しでも頭に入れておきましょう。

どういうシーンで多いのか?
スポーツによって多少違うところはありますが、色々なシーンで切れるときがあります。
コンタクトスポーツで倒されたとき
普通に倒されただけではなかなかパックリと切れる時はないです。
しかし、倒されてどういう時にパックリとなるのかというと、
例えば、天然芝でサッカーをしていたとします。
そのグランドの周りがタータン(陸上競技場)やった場合、
押し倒されてタータンに叩きつけられたときはパックリと切れる可能性があります。
この場合切れるとしたら受け身を取った部位、肘とかが多いです。
ようは硬いところで強く倒された時にパックリとなるときが多いです。
頭同士、もしくは他の部位が頭に強打したとき
この場合は脳震盪などの疑いなども確かめないといけないのですが、そこは今回のテーマからずれてしまうので、少し置いておきます。
厳密にいうと、頭の場合はパックリ切れるのを対処する前に脳震盪の検査や対処を第一優先でします。
頭はよくパックリと切れる部位の一つになります。
頭というよりはおでこあたりがよく切れます。
頭同士でぶつかった時によく切れることがあります。
これ以外でパックリと切れる時はかなり危ないときです。
頭同士でぶつかったときは、脳震盪の対処をすることはもちろんのこと、切れているか切れていないかの確認も必要になります。
スパイクで削られたとき
ポイントのあるスパイクを履いているスポーツ、サッカー、野球、アメフト、ラグビー、陸上のようなスポーツはスパイクを履いて行うスポーツです。
スパイクの裏についているポイントが身体のどこかに強く当たったり、抉られたりするとパックリ切れるときが多いです。
意外とスパイクは凶器になるのです。
が、スポーツをする上で必要になるので、全力でプレーをすると起こる可能性は少なからずあります。
焦らずに対処しましょう。
他にも格闘技ではパックリと切れるときが多いです。
どんなスポーツでも切れるリスクはあるのでそのあたりを頭に入れておきましょう。
パックリ切れた時どうすればいいか知っておこう!
初めてパックリを見た時はどうしても焦ってしまうし、あたふたしてしまう可能性が大です。
いきなり落ち着いて対処できる人なんていません。
そのため、どういう風な対処をすればいいのか簡単に覚えておくだけで、焦りながらも最低限のことはできます。
これを知っているか知っていないかだけで、現場で対処できることが大きく変わりますし、変な焦り・心配をしなくて済むので、頭に叩き込んでおきましょう。
例)サッカー選手の場合
ピッチ内で倒れ込んだ際に頭打っていないかなど確認することは多いのですが、そういった確認作業を今回すっ飛ばして、パックリと切れたときのみを解説します。
ピッチ内での止血
まず行うことは血を止めることです。
医療界での考えで、「血は何よりも汚いものとして扱う」というのがあります。
「はぁ、私の血汚いっていうん?!」
という謎なこと言うてくる人がいてると思います。
その場合は、
「はい、汚いです。」
とあっさり答えてもらって大丈夫です笑
冗談半分ですが、汚いものとして扱うのは本当です。
血は何かしら人に感染させてしまう可能性がかなり高いですし、場合によっては殺してしまう可能性もあるのです。
そのため、血を扱うときはかなり慎重に、手についたりなどなるべくしないようにすることが絶対です。
ビニール手袋などをして処置をしましょう。
少し話が逸れましたが、綺麗なガーゼなどでグッと抑えます。
切れているのがちょっとだけだとそのままガーゼで圧迫させたままピッチから外に出ます。
ひどく切れている場合はガーゼを大量に使い、ガーゼで抑えながらタオルで巻き、テーピングなどでぐるっと巻いて取れないようにしてピッチ外に出ます。
水洗い
ピッチの外に出てきたら綺麗な水で徹底的に洗います。
これは傷口や傷の中に汚れを残さないためです。
ペットボトルに入ってる水だと清潔なことがほとんどなので、新品のペットボトルの水で2リットル分くらい洗えばいいのですが、ないこともしばしばあります。
その場合は、水道水でもいいので、徹底的に洗浄してください。
痛いと言っても無視するくらいの勢いで水で洗いながしてください。
この洗い流す作業が今後にかなり影響します。
ベロンっと皮膚がなっている場合は中の隅々まで綺麗に洗うようにしましょう。
とにかく徹底的に水洗いをしてください。
止血
徹底的に水洗いをした後、綺麗なガーゼで止血をします。
少し血が出ている状態は仕方がありませんが、ほとんど止血した状態が望ましいです。
病院
止血までできてたらなるべく早く病院に行きましょう。
水で徹底洗浄してもまだバイ菌などは残っている可能性はあります。
そのため、病院でさらに洗浄してもらいましょう。
そうすることで感染症の恐れはかなり減ります。
また縫ってもらう必要がある場合もあるため、病院で診察してもらうようにしてください。
復帰までの目安
パックリと切れた時は思ってる以上に復帰までの時間はかからないことが多いです。
「え、この怪我この期間でいけんの?!」
とかは意外とあります。
後は、切れた場所、してる競技などによっても多少前後あります。
ひどめに切れた時でも抜糸してからはほぼすぐに復帰できます。
厳密にいうと体力戻したりする必要があるので、完全に復帰するまでは時間がかかりますが、思っている以上に時間はかかりません。
切れた場所や広さ、スポーツによっては、離脱期間全くなしでいける場合もあります。
こう言った判断はお医者さんにきちんと聞いて、復帰時期を決めましょう。
今回は意外と復帰までそこまで時間かからないとだけ知ってもらえればと思います。
まとめ
パックリと切れるときは、色々な場面であります。
予想外で起こることがあるので、切れた場合どうしたらいいのか頭に入れておくことが大事になります。
まずは何よりも水洗いです。
徹底的に洗浄して汚れを落として、それから止血してください。
その後、絶対に病院に行ってください。
これは絶対です。
何よりも大事になるので、病院に行くということだけは絶対に忘れないでください。
どのスポーツでも切れる可能性はあるので、焦らずに対処しましょう。
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