共通して起こるケガ
今回紹介するケガはどのスポーツにおいても共通して発生するケガです。
どのスポーツにおいてもケガはしてしまう可能性があります。
競技種目によって起こるケガの種類は変わりますし、性別によっても違うのです。
細かく分析すると他には性別、遺伝的なものによっても変わってきます。
しかし、どのスポーツでも起こりうるケガはあります。
病院行って診察してもらい、「〇〇のケガですね〜」って言われたときにスッと分かるように、さらにはすぐに処置できるようになりましょう。

代表的なケガとその症状
競技によってケガしやすいものはありますが、今回は『肉離れ』『捻挫』『膝の靭帯損傷』『シンスプリント』『アキレス腱炎』5つに絞って解説します。
肉離れ
- 何もしていないのに痛い
- 特定の動作やストレッチで痛い
- 「グニュッ」「ピキッ」「バチン」などの感覚
- 歩けるかどうか
- 力を入れると痛い
- 陥凹(凹んでる感じ)がある
などの症状が肉離れをしてすぐ起きることが多いです。
肉離れの程度によっても変わってくるので、「上記がなかったから大丈夫!」というわけではないです。
あくまでも目安になります。
足首の捻挫(ねんざ)
- 腫れているか
- 皮下出血(青タンみたいなもの)があるか
- 足首を底背屈(伸ばしたり、上にしたり)して痛みがあるか
- 内側か外側か、もしくは後ろ、前か
足首の捻挫は繰り返し起こす人が非常に多いケガです。
軽視されやすいケガの一つですが、きちんとした対応とリハビリが必要になります。
足首の捻挫の最大の特徴として「パンパンに腫れる」というのがあります。
後ほど、対処のところで解説しますが、腫れないように最初の対応が重要になります。
ACL(前十字靭帯)損傷
- ジャンプなどの着地でなった
- 足が巻き込まれて膝付近が痛い
- 膝が内に入った
- 脱臼した感じがする
- 腫れているか
- 膝から崩れた感じがしたか
前十字靭帯損傷は男性よりも女性で多いケガになります。
が、男性でも前十字靭帯は起こります。
接触してケガをする場合やジャンプした着地などでケガをするときもあります。
このケガは半月板損傷や内側側副靱帯損傷も合併して起こることも多々あります。
シンスプリント
- すねの内側下1/3が痛い
- すねの内側が腫れている、熱感がある
シンスプリントは上記が特徴になります。
痛みが出たらすぐに病院に行き、診断をしてもらってください。
基本的に『使いすぎ』で起こることが多いです。
また、扁平足なども原因にはなってきます。
アキレス腱炎
- アキレス腱が痛い
- アキレス腱が腫れている
- 熱感がある
- ジャンプすると痛い
- 背屈(つま先を上に向ける)とアキレス腱が痛い
アキレス腱炎も基本的に『使いすぎ』で起こります。
ジャンプする動作が多かったり、固いところで走ったりすると起こりやすいです。
そういった背景などもあれば、アキレス腱炎を疑うことは容易です。
なぜケガが起こってしまうのか?

全てのケガに共通して言えることは正直ないです。
が、使いすぎや変な負担がかかってケガをするときは多いです。
今回紹介した、『シンスプリント』『アキレス腱炎』は「使いすぎ」で起こるケガです。
また、『肉離れ』は疲労で起こりやすくなります。
疲れてくると起こるケガは『足首の捻挫』や『ACL損傷』も同じことが言えます。
集中力が切れてくると、脳からの指令も遅くなり、不意に捻挫をしてしまったり、膝が中に入ってしまって膝をケガするなどもよく起こることです。
また身体のどこかにエラーがあり、それを補おうとして変な身体の使い方になり、ケガをするパターンもあります。
元も子もないのですが、それぞれのケガによって原因は変わってきます。
一つ言えることがあるのであれば、「疲労や使いすぎ」でケガはします。
いかに疲労をなくし、身体の変な使い方をなくすかということです。
ケガをするリスクを減らす方法
ケガをするリスクを減らすためには『セルフケア』が重要になります。
セルフケアをするだけで本当に防ぐことができるケガはいっぱいあります。
事故みたいなケガはどうしようもできませんが、肉離れなどはリスクを減らすことが容易です。
疲労を残さない、ストレッチをする、筋力を上げる、可動域を広げる、動作に対して耐えれる筋力を作っておく、、、など
セルフケアをすることでリスクは減らせれます。

ケガをした時の初期対応
どんだけケアをしていてもケガをするときはします。
ケガをしたときにどう対処をすればいいのかを解説します。
共通でやることは『アイシング』をすることです。
最近の研究データで「肉離れをしたときのアイシングは回復過程を遅らせる」という論文が出ています。
が、僕個人的にはケガをしてすぐはアイシングをすることが重要と考えています。
その理由の一つとして、「痛みを取ることと腫れさせないことが大事」という考えがあるからです。
ケガをしてまず嫌なのが痛いことです。
これをどうにかしてほしいと思う人は多いです。
痛みは身体にとってかなりストレスに感じます。
また、腫れると組織が圧迫され、余計に痛みが出てしまうのと、血流が悪い状態が続いてしまうからです。
そのため、基本的な炎症期とされる3日間はどのケガであってもアイシングをするように指示をしています。
これは論文とか研究していないので、はっきりとしたことが言えないです。
現場の経験に基づいて解説をしているので、その辺はご了承ください。
実際このアイシング有り、無しとでは後々の痛みの減り方は違うように感じます。
そのため、ケガをして3日間はアイシングをすることをオススメします。
アイシングの他、テーピングやバンテージなので圧迫をしておいてください。
理由としては腫れささないためです。
腫れが続くと復帰や回復が遅れるイメージです。
*これも経験ベースです。
3日を超えるとアイシングはどちらでも問題ないです。
基本的にはしなくて良いのですが、痛みが強すぎる場合はしても問題ないです。
最後に一番重要なのが、病院に行ってください。
レントゲン、MRI、CTを撮らないと正確には分かりません。
絶対に病院に行って診断してもらうようにしてください。
まとめ:予防と早期対応について
主要なケガの紹介とどういった対処をすればいいのかをメインに解説しました。
基本的には、ケガは予防することができます。
ケガを予防するためにはセルフケアは必ずと言って必須になります。
また、ケガをしてすぐにどう対処をするかで復帰時期やその後も大きく変わってきます。
一番大事なのは、ケガをしたら対処して、すぐに病院に行って受診してください。
今後それぞれのケガについて解説していこうと思います。
例えば、「肉離れをした際は、ケガをしたその日ではなく、次の日に病院に行くように」など細かいところまで解説します。
最後に、ケガはスポーツをしていると付き物です。
仕方がないときもあります。
しかし、少しでもケガをするリスクを減らすために、セルフケアを絶対にしましょう。
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